いただきさんのお取り寄せ

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糸より姫伝説

古くからの口伝によると南北朝のころ京から讃岐の海岸にうら若い姫が流されてきた。 そこかは今日の高松の西浜だったという。白砂青松の続く砂浜の美しい海辺だった。

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見知らぬ土地にやってきた姫は途方に暮れていたがやがて地元の青年と結ばれ、浜で漁網の網糸を撚ったり 魚介類を売り歩く仕事も手伝うようになり、桶に魚を入れて歩く評判の働き手になった。だれ言うとなく姫を "糸より姫"と呼ぶようになった。 西浜の海岸は古くから「糸より浜」と言われたのはこの姫の伝説にちなむといわれ頭上運搬を"いただきさん"と呼ぶようになった。 一般的に頭上に物を載せて運搬することを"いただき"と言い、その人を"いただきさん"と言ったといわれている。 島嶼部や山間部の細い杣道での生活の知恵であっただろう。讃岐でも島嶼部での風習であったが次第に消え、 今日では高松西浜でも頭上運搬は消え、自転車などで鮮魚を行商する人を糸より姫にちなんで"いただきさん" と呼んでいる。伝説の主人公の"糸より姫"は昭和四十五年に銅像となり西浜漁港に建てられ働き手の良妻賢母の範 として親しまれている。

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高松短期大学教授 津森 明

糸より姫像